C&R社が挑む次世代アニメスタジオ構想とAIアニメクリエイター育成

クリーク・アンド・リバー社(C&R社)が運営するC&R Creative Academy(以下、アカデミー)責任者・佐藤が、同社で新規事業にチャレンジするメンバーにインタビューして、本音で語ってもらうシリーズ。

今回は「AIを活用した次世代アニメスタジオ」を目指す、AIアニメ事業のキーパーソン二人に話を聞きました。約200名のクリエイターが所属するスタジオを率いてきた事業責任者・福岡と、2Dアニメーションの現場から半年前にAIアニメクリエイターへと転身した松田講師。「AIに仕事を奪われるのでは?」という不安の声もある中で、なぜ二人は新しい一歩を踏み出したのか。そして、その先に見据えているものとは——。

未経験からのキャリアチェンジを考えている方、AIとクリエイティブの関係にモヤモヤを抱えている方にこそ読んでほしい、これからの「ものづくり」のリアルなお話です。


[プロフィール]
福岡まりな(AIアニメ事業 事業責任者)

2014年、C&R社に新卒入社。エージェントとして経験を積む。2DCG・WEB・XR領域のクリエイターが所属する「Planet Design Studio」の2D lab(約200名)の事業責任者を務めながら、デジタルコンテンツグループの新規事業として次世代アニメスタジオを立ち上げ。

松田龍人(AIアニメクリエイター/AIアニメコース講師)

2022年、新卒でC&R社 Planet Design Studioに入社。Live2DやSpineといった2DCGアニメーション分野(※1)で約4年間従事。エフェクトや動画編集など幅広い領域に触れる中でAIに関心を持ち、AIアニメ事業へ転身。現在はAIアニメコースの講師も務める。

※1…イラストやパーツ素材を滑らかに動かすための技術。主にゲーム業界で使われている。

[インタビュアー]
C&R Creative Academy責任者 佐藤浩平


「技術の進歩は止められない」——なぜC&R社がAIアニメ事業に踏み出したのか

——まずは、AIアニメ事業を始めたきっかけから伺えますか。

福岡まりな(AIアニメ事業 事業責任者)※以下、福岡:

きっかけとしては、当社の取締役が長年アニメ制作に関わるプロデューサーの方とたまたま会話を交わす機会があったんです。そこで「今、生成AIの精度がすごく高くなってきていて、アニメ業界に変革が起きるんじゃないか」というお話を伺って。

——なるほど。

もともと当社は、ゲームや遊技機、テレビ番組などの映像制作は手掛けてきたんですけど、いわゆるテレビアニメのような、日本が独自に築いてきたアニメ産業には、ビジネスとして関わる機会が多くなかったんです。でも、アニメ業界の方と広くお話しする中で様々な課題を改めて知ることになり、それと同時に日本のアニメ業界を盛り上げていくためにできることは何か考えるようになりました。我々は後発組かもしれないけど、今だからこそ、当社が持っているネットワークやサービスを展開していく価値があるんじゃないかと思ったんです。

——「クリエイターの生涯価値の向上」を掲げてきたC&R社として、アニメやクールジャパン領域は本来カバーすべき領域だし、課題もあるだろうということですね。とはいえ、生成AIっていろんなご意見もありますよね。それでも「この領域にチャレンジすべきだ」と思ったポイントはどこにあったんですか?

大きく二つあります。まず一つは、技術の進歩は止められないということです。実はこのAIアニメ事業が進む一年位前に社内で「生成AIってどんなものなのかな」と試していた時期があり、その時は「まだまだだな」と思っていたんです。でも2025年に改めて当時最新のAI映像を見た時に「これは本当に使えるようになりそうだ」と大きな可能性を感じたんです。

たった一年でこれだけの進化があったなら、また数カ月後、半年後にはどんどん変わるんじゃないかと。当社は「クリエイターの生涯価値の向上」を掲げているのに、それを真正面から受け止めて体感していかないことのほうが、危機感として強かったんです。

——たしかに、知らないことには活用も対策もできないですもんね。

二つ目は、いろんな権利の話や、必要性をめぐる議論の壁はあるものの、技術の進歩を経てAIを使うのが当たり前になった時代に備えていきたい、ということです。我々がもともとクリエイターとして持っているスキルを「拡張する」という意味で生成AIを使いこなせる集団になれたら、それがまた自分たちの強みになりうるかなと。そういうポイントがありました。始めるなら早い方が良いと考え、挑戦者として一歩踏み出す決断を下しました。

「AIにはできないだろう」と思っていた。—— AIアニメクリエイターに転身を決めた理由

——松田さんは、まさに現場でキャラクターデザインや2Dアニメーションをやってきたクリエイターですよね。AIに対する反発というか、そういう感情もあったのではないかと思うのですが、バリバリご自身の手を動かしてきた方が、AIアニメを使うようになる。この変化を、クリエイターとしてどう感じていますか?

松田 龍人(AIアニメコース講師)※以下、松田講師:

そうですね。自分ももともとイラストを描いていたので、何もAIを触ったことがない状態の頃は「まだ全然人間にはかなわないだろう」と思っていました。人間が作るものって、目的があって、「こういうものを作りたい」というのがあって、その中で自分が一番いいと思ったものを作っていく。そういうことはAIにはできないだろうと。

——わかります。

それは大きくは今も変わっていなくて。映像制作の中で「こういう動画を作ろう」「そのためにこういうカットが必要で、こういうシーンが必要で」と設計していくところは、クオリティを上げるためにとても重要で、すごくクリエイティブだなと思っています。動画化する工程を一部AIに任せてはいるんですけど、人間がクリエイティブな部分の核を担うところは変わらないんです。ただ、アニメを一本作るのに、今までだとすごい人手と時間が必要だったところを、自分一人でも完結できる。今まで個人ではできなかったクリエイティブを体験できるというところが、すごく魅力になってきているなと思っています。

——そもそも松田さんがAIを触ろうと思ったきっかけって、どんなものだったんですか?

もともと自分はLive2Dなど、絵を動かす「アニメーション」の部分を専門にしていたんです。その動かす技術を自分で検証したい時に、まず動かす対象となる元の絵が必要になるんですよね。絵を用意して、それを動かすという工程なんですが、自分の専門分野ではない「絵を描く」ところにどうしても時間がかかってしまう。一番やりたいのはアニメーション(動かす技術)の検証なのに、その手前の部分に時間を取られていました。新卒で入社してから自己研鑽していく中で、そこをずっと課題に感じていて、その解決方法の一つとしてAIでイラストの生成をしてみたのがきっかけでした。

——「AIアニメに挑戦してみない?」と声をかけられた時は、どう思いましたか?

クリエイティブ制作におけるAIの可能性を実感していたタイミングだったので、声をかけて貰えた時は自分にとって渡りに船で。ぜひやってみたいと、手を挙げさせてもらいました。

生成AIは「使いどころ」が鍵——現場のクリエイターたちのリアルな反応

——福岡さんは、Planet Design Studioで実際にイラストを描く人たちも見てきましたよね。AIに対する恐怖感や危機感みたいな声って、事業責任者として聞いたりする事はありましたか?「AIに仕事を取られてしまうんじゃないか」という危機感の声と、「でも技術が進歩したんだから使いこなさなきゃね」というポジティブな声と、両方あったんでしょうか?

まだ生成AIの完成度が低かった2024年頃は「これは使えない」という意味でのネガティブな声が多かったんです。ただ、この事業を始めた2025年秋ごろのタイミングでは、あまりネガティブな声は届かなかったですね。「時代が来たのかな」という感覚の人のほうが、反応としては多かったかなと思います。

先ほどの松田講師の話にもあった通り、生成AIは「使いどころ」が大事だと思っています。例えばゲームのイラストレーションって、細かいレギュレーションの中でオリジナルのものを出していく、いわゆるゼロイチに近い部分なんですよね。世の中にまだないものを作る。そこはAIが苦手な部分なのかなと思います。AIは大量の学習データをもとに「ちょうどいい感じのもの」を作る、量産のようなところは得意なんですけど、本当にオリジナリティのあるゼロイチの部分では、まだ人間を超えることはできていない。

——確かに、そんな印象がありますね。

ある意味、自身の技術力に自信がある方にとってみれば、引き続きプライドを持ってクリエイターとして腕を磨いていくことで、これまで以上に実力を発揮できるかもしれない。それと同時に、イラストレーターさんでも、情報収集や下調べの工数を削減したり、相談相手として使ったりするケースもあり得ると思います。ゼロイチを生み出すプロセスの中で、時間を短縮してアウトプットを増やしたり、クオリティを上げたりというところに、今は使われ始めているようですね。

——AIの実務使用には慎重な部分もあると思うのですが、C&R社ではどう考えているんでしょうか。

当社は、クライアントの許可がない限り絶対にAIを使わないというポリシーのもとで受託制作をしているので、必ずクライアントのやり方に沿って使っています。そこはすごく気をつけているところですね。

「人材不足、コスト高騰…」——アニメ業界が抱える構造的な課題

——プロダクションを含めてアニメ業界の方々とお話しする中で、どんな課題感を抱かれましたか?

まず一つは、3DCGなども含めて、アニメーション制作に求められるクオリティが非常に上がっている点になります。そうなると資金調達や人材確保などにおいても、物理的にハードルが上がります。プロダクションも空きがなく、さらに制作期間も伸びて、数年かけてようやく一本の劇場版映画ができるというケースも多々あります。

——数年かけてようやく1作品ができるんですね。

そうなると、一人の監督やアニメーターが生涯に何作品関われるのか、と考えた時に、かなり数が厳選されてくる。それ自体が悪いことではないのですが、もっと沢山の作品に関わり経験を積んでいきたいという方もいらっしゃるでしょうし、チャレンジの回数が限られてしまうと、ビジネス的にも1作品あたりの成功ハードルがあがってきます。あとは純粋に日本の人口が減っている中で、日本のアニメ業界も人材の確保が非常に大変になっています。かといって技術力が求められる職種なので、育成にも時間がかかりますし、簡単に増やしづらい部分でもあるのかなと思います。

——その課題に対して、急激に進化してきたAIが「打ち手」になり得る状態まで来ている、ということなんですね。松田さん、AIアニメ制作に関わり始めて半年ということですが、この短期間でも技術の進化を肌で感じますか?

そうですね。特にAIについては、本当に一ヶ月単位で全然違います。むしろ毎週進化したニュースが飛び込んでくるみたいな状況です。特に画像生成、動画生成は本当に進化が速く、勢いを感じます。「時代の波の中にいるな」という感覚がありますね。

「次世代のアニメスタジオを、世界で戦えるものに」——描く未来のビジョン

——変化がとても大きい中だと思うんですが、今時点でのAIアニメ事業のビジョンを伺えますか?

構想としては、次世代のアニメスタジオを作っていきたいと思っています。日本のアニメとして、世界で戦えるようなスタジオを目指したい。「次世代の」という意味で言うと、アニメ業界はワークフローがものづくりの中でかなり肝になるポイントなんですが、そこにAIを活用して、動的ワークフローを作っていきます。

——常に進化し続けるワークフローですね。

なので、今やっているワークフローも来月には変わっているかもしれない。そこを最適化し続けることで、大小さまざま、最先端のアニメ作りをしていく。我々は後発のチームなので、これまでのアニメ会社さんではなかなかチャレンジしづらいところを、あえてリスクを負ってチャレンジしていきます。近い将来、我々が経験したことを業界にも還元し、貢献していけたらいいなと思っています。

——アニメ会社さんが、C&R社に期待していることってどんなことなんでしょう?

アニメ会社さんの立場で言うと、生成AIの使用に関しては慎重にならざるを得ない状況です。各社のポリシーや事業方針によって、会社として身動きが取りづらい部分があるようです。個人単位で実験する方はたくさんいらっしゃると思うんですけど、会社としてやるのは敷居が高い。その点、当社はまさに新しい取り組みとして始めているので、我々がチャレンジしたことや失敗したことも含めてアニメ会社さんに共有していくと、ノウハウとして価値を感じていただける、という状況かなと思います。

——AI活用については、業界内でも意見が分かれているんですか?

そうですね。「AIは一切使用しない」と決めているスタジオさんや監督の方もいらっしゃって、そこは方針として分かれています。ただ、当社とつながりのある何社さんかは、「どうやって使ったら最適解なのか」「どうやったらユーザーさんに喜んでもらえるのか、いい作品ができるのか」という観点から、挑戦者であるC&R社に魅力を感じてくださっている部分もあります。新しい表現の追求や、制作期間の短縮などへの期待感もあるのかなと。

従来のアニメ制作手法は確固たる技術として残り続けると思いますし、過去3DCGが登場した時のように、AIも新しいツールとして、活用が適している作品には今後スタンダードに取り入れられていくんじゃないかと思います。

——事業の方向性としては、受託とオリジナル、どちらでやっていくんですか?

受託のアニメ制作と自社主体のオリジナル、両方チャレンジしていきます。代表作のようなものはしっかり作りたいと思っていますし、一方で、受託でいろんなニーズに応えていく中で、自分たち自身も引き出しを増やす必要が出てくる。そこで鍛えられる部分もあるので、両方が大事だと思っています。

——では、C&R社初のアニメ作品が生み出されていくかもしれない、と。

実はもう、あるんです。まずは短編からではありますが、チームで制作することができました。今後に向けても、いくつか企画を仕込んでいるような状況です。

「作品を見る視点がガラッと変わった」——半年で起きた変化

——松田さんは今、実際どんな業務をされているんですか?

AIを使って映像を作るというのをベースに、その中で「AIをどのようにワークフローとして活用するのか」という設計も一緒にやっています。実際にクライアントからお仕事をいただいて映像を作ることもありますし、オリジナル作品制作も並行して動いています。今の段階では、設計や検証、アカデミーなど、いろいろ開拓する動きのほうが多いかもしれません。スタジオとしてメンバーがもっと増えてくれば、チームの方たちと作品制作をたくさんやっていきたいなと思っています。

——今後の展望やこういうものを作っていきたい、というのはありますか?

AIを使っているとはいえ、作っているものは映像作品なので、業種としてはテレビアニメの監督や映画監督に近くなってくるのかなと思っています。そういった方たちに肩を並べられるように、技術を磨いていきたいなと思っています。

——この半年で、情報収集の目の付け所や、作品を見る視点は結構変わったんじゃないですか?

作品を見る視点は本当にガラッと変わりましたね。今までは楽しんで見ているだけだったのが、「どんな風にカットを割っているか」「どんな画面にしているか」「秒数はどのくらいか」ということを意識して見るようになりました。オリジナル作品を作ったチームのメンバーと一緒に映像を見て、意見交換をすることも最近増えています。

——むしろクリエイティブなことをより活動的にするようになった、ということですね。キャリアの進むべき方向性も変わりましたね。

そうですね。AIアニメを始めるとなった時は、「キャリアがガラッと変わるだろうな」という不安があって、正直どうしようかなと思っていたんです。その時に考えていたのは、どちらかというとエンジニア的な、より機械的な方向に行くのかなということでした。でも蓋を開けてみると、意外とゼロイチを作るクリエイティブなところをより考えなければいけなくなりました。クリエイターとして、やりたかったクリエイティブが継続できて嬉しいですし、今後もやっていきたいなと思っています。

——もともとゲームの2Dアニメーターだった松田さんが、AIアニメでよりクリエイティブなゼロイチの作業をするようになって、2Dアニメーターとしての実力自体も上がった、という感覚はありますか?

ありますね。当時ゲーム制作の2Dアニメーションでディレクターになって、仕様策定などをして色々な事を掴み始めてきたタイミングだったんですが、AIアニメをやってみて二つの領域で同時に「完成イメージを持つ」ことの大事さをすごく実感したんです。それは今までやってきた業務においても、とても大事な能力です。そこがすごくリンクして強化できているので、総合的に力が上がっている実感があります。

「チームでものづくりをしていく時代に、絶対になる」——今、キャリアチェンジするなら

——AIアニメクリエイターは、まだまだ人が足りていない状況なんですか?

そうですね、まだ足りていないですね。

当社もチャレンジしていく中で、これまでなかった新しい仕事を、各社と一緒に作っているところなんです。いろいろなニーズも出てきていますし、自社でのアニメ制作もはじめているので、多方面で人材が今、不足しています。当社のエージェンシー事業でお付き合いのある企業からも、AIを扱える人材募集のご連絡をいただくことも増えました。

——今、キャリアをチェンジする、新しくキャリアにチャレンジするという意味では、すごくいいタイミングということですよね。しかも、C&R社のスタジオなら、それが「仕事」になっていく。

これはC&R社の強みなんですけれども、もともと創業はテレビ業界からで、本当に多岐にわたった企業とのお付き合いがあって、テレビ、ゲーム、ウェブメディアなど、さまざまなクリエイティブ領域に関わってきました。AIアニメは新しい領域になるので、当社の中でもいろいろな部署と連携していますし、実はアニメに限らず映像制作を軸にいろんな需要もあったりします。そういう意味では、本当に当社ならではだと思います。

——アニメ以外の部分でもAIを活用したクリエイティブに携われる仕事を生み出していける、と。すごくホットな場所ですね。

もう一つ重要なのが、AIは進歩がとても速いので、情報を一人で追いかけたり、いろいろなツールを使って制作するとなると、資金的にも先行投資が必要な部分があるんです。その点、当社の場合はチームで制作しているので、ノウハウも社内にたまっていきますし、ツールに関しても「今はこれを使うべき」というものを、最新の情報をキャッチアップして選定していく仕組みがすでにあります。AIを活用したとしても、チームでものづくりをしていく時代は今後も確実に続くと思います。

——AIアニメというと、個人制作が主役になるのかなと思っていたんですが、チームで制作してノウハウを積んだり、資金を集中的に投下してスキルアップしていくことが、重要になってくるんですね。

もちろん、個人でAIアニメ作品を作ることも可能ですが、商業レベルで継続的にアニメ制作をするのであれば、チーム制作の方が安定的に、よりスピーディーにサービス提供できると捉えています。

「アニメが好き」が最低条件で、最高条件——どんな人に来てほしいか

——AIアニメクリエイターになるための登竜門として、AIアニメアカデミーがあると思うのですが、どんなことを教えていくんですか?

課題としては、CMを想定した30秒くらいの映像制作と、オリジナルの作品作りという二つを設定しています。CMの制作では、実際にクライアントとやりとりする中で、どういったことを重要視して、どんなふうに作ればいいのかを学んでいただきます。オリジナルの作品作りでは、ゼロイチで作るクリエイティブを実際に体験していただきます。AIの知識、制作フロー、クリエイティブ力の三つを学んでいただく構成になっています。

——とても網羅的ですね。

アカデミーのほかに「Game Creators Farm」でもカリキュラムを無償で展開しています。そこではAIアニメの基礎知識を学んでいただけます。「何もわからないよ」という方でも、Farmで基本を学び、アカデミーでは実際にどのようにAIアニメを完成させていくのかまで、一気通貫で体感していただければなと考えています。

——最新の技術を学べて、しかもトップランナーと一緒に仕事しているC&R社から直接レクチャーを受けられる、というのは大きいですね。

そうですね。効率的でクオリティを維持しやすい方法や、その直し方も本当に日々変わっていて、「先週できるようになった新しい直し方があるんです」ということがたくさんあるので、そういったところも共有しながらやっていきたいなと思っています。

——最後に。読者の中には「自分もAIアニメクリエイターになれるのかな」と思っている方もいると思うのですが、どういう方におすすめできますか?

やっぱり一番は、アニメが好きで、アニメをたくさん見ている方ですね。実際に映像作品を作っていくので、たくさん見ておいたほうがいいと思います。「アニメを見て、こういうのを作りたいな」って、考えたことのある人っていると思うんですが、それを実際に実現できるところが、すごくモチベーションにつながりますよ。アニメが好きな方は、すごく向いているかなと思います。

——「アニメが好き」というのは、最低条件でもあり、最高条件でもある、ということですね。ほかに「こういう考え方の人は向いているよ」というのはありますか?

仕組みを作る考え方が得意な方は、向いているんじゃないかなと思います。そんなに難しい話でもなくて、「これをするならこれをして、次にこれをして」と順序立てて考えられれば大丈夫です。AIには指示をしなければいけないので、そういう考え方ができると、すんなり指示ができるんです。今、Claude Codeなどでの自動化とかも話題だと思うんですけど、そうした仕組みを段階的に考えて構築していけるという方も、AIでの制作に向いていると思います。

——アニメが好きな人なら誰でもチャンスがあるし、仕組み作りや順序立てて考えるのが得意な人にはプラスアルファでおすすめの職種でもあるんですね。ここからAIアニメが伸びていくことを考えると、本当にベストなタイミングですね。

本当にそうだと思います。今が一番ホットなところだと思うので、ぜひ一緒に学んでいければと思います。

取材後記

「AIに仕事が取って代わられる」——そんな不安が語られることも多い今、二人が繰り返し口にしていたのは「使いどころ」という言葉でした。ゼロイチを生み出す人間のクリエイティビティは変わらず大切で、AIはそこに集中するための強力な相棒になる。松田講師が、2Dアニメーターから映画監督のような視座へと半年で変化していった姿は、まさにそれを体現しているように感じました。後発だからこそリスクを負ってチャレンジする——その姿勢が、これからの日本のアニメをどう変えていくのか、とても楽しみです。

アカデミーでは、就業後に活かせる実践形式の授業を行っております。「アニメが好き」——その気持ちさえあれば、ここからチャレンジできる職種です。気になる方や少しでも興味がある方は、随時説明会を開催しておりますので、ぜひ参加してみてください。

説明会はこちらからお申し込みできます!