C&R Creative Academy

「人生変えてやる!」貯蓄を握りしめて退職 食事と睡眠以外は3DCGと向き合った半年間

クリーク・アンド・リバー社(C&R社)が運営するC&R Creative Academy(以下、アカデミー)責任者佐藤が、卒業生にインタビューして、本音で語ってもらうシリーズ。

今回は、建設業界からクリエイティブ業界に転職して人生が180度変わった事例を紹介します。
転職に至るまでの仕事に対する思いや、授業料完全無料でアカデミーを運営しているC&R社がどんな授業を行っていて、どのような姿勢で取り組んでいたのか、将来的な目標など、熱い思いを語っていただきました。今回インタビューするのは卒業生の大隅さんです。


[インタビュアー]
C&R Creative Academy責任者:佐藤浩平
C&R Creative Academy運営:大久保よし美

[インタビュイー]
3DCG背景モデルコース卒業生:大隅さん(2022年8月卒業)

大隅さんが気になる方はSNSをチェックしてみてください!
Twitter(X)アカウント@tonkatsuseiuti5
過去の制作事例など、努力の過程を作品を通して見ることができます。


「また出社か…」と思いながら仕事してた僕 人生を変えた上司との出会い

大久保(C&R Creative Academy 運営)※以下、大久保:
ゲーム業界の就業を目指したきっかけはなんでしょうか?

大隅さん(卒業生)※以下、大隅:
きっかけは、前職でお世話になった上司との面談でした。
前職は建設業界でして、住宅用の外壁材を生産する工場のラインが止まっていないかチェックする品質管理を2年半していました。

上司のように「仕事に熱意を持って活躍したい!」と向上心はありましたが、その仕事が好きではなかったので、上司とのモチベーションの違いに気づいたのです。

上司は終業後や休暇の時でも、会社でトラブルがあればすぐに出向いていたのですが、私は、自由な時間を削ってまで仕事に充てられていませんでした。

プログラミングやCGが好きで、休みの日は趣味で作品を制作していました。
ゲーム好きだったので、CGとの関連性が高いゲーム業界ならば、熱意を持って活躍することができるのではないかと、挑戦をする道を選択しました。

佐藤(C&R Creative Academy責任者)※以下、佐藤:
具体的な自己分析ができていてさすがですね。 仕事に対する価値観を変えない限り、熱意を持つことは難しいと気づいたのが素晴らしいです。

大隅:
ありがとうございます。上司を目標にしていたので、ポジティブな気持ちで仕事に臨みたかったのです。毎日、出勤前に「また仕事に行くのか…」と憂鬱な気持ちでいる自分がとても嫌でした。

上司から「今やっている仕事に対して、熱意を持っているか?」と問われました。私は、何も答えられませんでした。

人柄も尊敬できる人でしたので、一緒に仕事をしていきたかったのですが、私が仕事を辞める前に、人事異動で別の部署へ移動されてしまいました。

その後、教わったことを自分の中で咀嚼してみると「この先、何十年と働き続けるのならば、好きな分野で活躍すべきだ!」という気持ちになれたのです。

アカデミーを卒業して内定をもらえた会社は、イメージしていた理想に近い会社です。
これから新たな壁に当たっていくと思いますが、ここからが踏ん張りどころなので、本領を発揮して仕事に打ち込んでいきます。

Twitterでフォロワーに聞いた「ぶっちゃけアカデミーどう?」

大久保:
ゲーム業界を目指す第一歩として、アカデミーを選択されたきっかけはなんでしょうか?


大隅:
即戦力になりたいと思ったからです。そのためにCGを学べる学校に行く必要があると考えました。
独学で1年間くらい勉強していましたが、力不足を感じていました。

アカデミーを選択した理由は3つです。
1つ目は、受講料が無料であることです。他の学校も調べていましたが、やはり学費がネックでした。結果、授業無料のアカデミーを選択しました。

2つ目は、オンラインで受講ができるところですね。オンラインで受講できて、就職先の会社も首都圏に集まっているので、勤務地も理想的でした。
実家は埼玉県ですし、次の就職では関東に戻ってきたいという希望もあったので。

3つ目は、手厚い就業サポートが心強いと感じました。
他の専門学校も就職をサポートしてくれると思いますが、未経験でどのくらいのレベルに到達すれば就職できるのか、知り尽くしているエージェントさんの存在は大きかったです。

また、他の専門学校は年齢層が若いので学校のような雰囲気でしたので、自分が求める環境ではないと感じました。
入校時26歳でしたが、アカデミーは年齢層に幅があっても就職できますので、その点も決め手になりました。

佐藤:
アカデミーのことは何で知りましたか?


大隅:
Twitterで知りました。その後、ホームページで確認しましたが、授業内容や雰囲気についてはアカデミー受講生のTwitterのフォロワーさんに直接聞きました。

受講料が無料なのは怪しげに思っていたのですが、受講生の作品を見ていると、明らかに独学で作れるようなレベルではありませんでした。
プロの知識やノウハウが学べるちゃんとしたスクールだと判断しました。フォロワーさんの作品レベルをみて、卒業後に内定がもらえそうか確認しました。

佐藤:
なるほど!Twitterで繋がっていたアカデミー受講生や卒業生に質問していたんですね。

人生のキーワードは「取捨選択」塾長が教える学びの3ポイント

佐藤:
大久保さんは、受講生の面談もされていますけど、大隅さんは面談時から優秀だったんですか?受講生の頃の大隈さんの印象はどうでしたか?


大久保:
ものすごく真面目な人だという印象でした。面談時は、いつもピシッとされていました。話していて、応援したくなる人柄だったんですよ。

佐藤:
確かにそう思わせる人柄ですよね。
実際に入校してみた様子は思った通りでしたか?それともギャップがありましたか?


大隅:
アカデミー受講生の人が話していた通りでした。アカデミーの授業スタイルは、自分で調べたり、在校生や先輩に聞いて進めていくのが基本になります。
独学のときも基本的にはネットなどで調べていくので、今までしてきた勉強法が正しいやり方だったのだと確信しました。

また、受講生のほとんどが違う業界からきた未経験者でしたので、共感できることが多く、協力し合って成長する環境だということがギャップでした。

佐藤:
クリエイティブアカデミーのカリキュラムを作るときに、何点か重要なポイントがあります。

カリキュラムのポイント

1つ目:どういう順番で勉強すればいいかという、情報の取捨選択を教えて課題を渡すこと
2つ目:勉強する方向性の導きとなる講師がいること
3つ目:「環境」

それこそ、講師に全て聞かなくていいと私たちも思っていたので、自分で調べたり、仲間内で解決できる環境を構築しようという話をしていました。
この3つがあれば、力が付き、受講生たちのレベルが高くなるのではないかと思って運営しています。

大隅:
人に聞くばかりの環境では、成長できません。人に聞けないときでも「自分で問題解決していく力」が大事だと私も思います。

佐藤:
大隅さんは取捨選択できる人ですから、講師に聞くべきポイントとそうでないところを見分けられていたと思うのですね。
そこで、講師に聞くべきポイントを大隅さんはどのように選別していたのですか?

大隅:
たとえば、ソフトや3DCGの基本操作は言語問わなければ、大体ネットにヒントがあります。
それでも見つからず、苦しみ出したら、まずは周りの人(受講生や卒業生)に聞く。それでもダメなら最後の手段として先生に聞いていました。

また、テクスチャーを制作する上で、「なぜその方法を選択したのか?」といった、プロの観点のような深い情報は、講師に聞くのがポイントですね。

佐藤:
作品を作る上で、芯となるような深い内容はプロである講師に質問して、調べたら出てくるだろうと思う場合は自分で調べていくといった感じですね。

講師の「愛のムチ」に喰らいつく受講生たち

佐藤:
実際のところ、担当の先生のフィードバックや指導はどうでしたか?


大隅:
少し厳しい部分もありましたが、自分の作品をプロの目線でみてくれるので嬉しかったですね。
独学のときの評価といえば、SNS上の反応をみて、どう解釈するか自分次第です。それを考えたとき、指導してもらえるありがたさを痛感しました。
ですが、先生のフィードバックは嬉しい反面、苦しくなる時もあったので、必死に答えながら頑張っていた記憶があります。

佐藤:
自分が一生懸命作った作品にダメ出しをされると結構ヘコみますか?


大隅:
「これ以上やるには、どうすればいいんだ…」と行き詰まることもありましたが、それを相談したら具体的に修正すべき部分を教えていただいたこともありました。

佐藤:
なるほど。そのような場合も相談することが大事ですね。

3DCGと睨めっこする時間の長さで人生が決まる

佐藤:
大隅さんは、作品の提出が早くてクオリティーが高かったですね。スケジュール管理で心がけていることはなんですか?


大隅:
スケジュールよりも前倒しで作業ができないかを考えています。
とにかく「1年間で人生変えてやる!」っていう思いで、お金を握りしめて退職しました。
そのため、早く就職しないと貯蓄が尽きてしまうという、自分で設定した危機感に追われながら、楽しく作業していました。

就職では作品のクオリティーが重視されます。少し根性論になるのですが、「未経験者はどれだけ、3DCGに時間を費やせられるか」で左右されます。
3DCGのスキルを習得するのに必要な時間は、人それぞれですから正解はありません。
アカデミーの半年間という限られた期間で、時間を有効活用できれば、目標のレベルに達することができると思います。

大久保:
大隅さんは、人一倍3DCGに時間を費やして努力されたんですね。


佐藤:
結果的に、クオリティーが高くて、スケジュール通りに終わったってことですね。


大隅:
いいえ、そこは「終わらせた!」というのが正しいですね。
プロのように、1日で終わらせられるようなスキルはないので、未経験の人がそれを解決するのは、やはり時間なのではないでしょうか。

佐藤:
確かに。プロと違うメリットは、時間ですね!じゃあ、アカデミー生活は、食事と睡眠以外は3DCGと向き合っていたことになりますか?


大隅:
「背水の陣」というような状況でしたから、そういう生活が多かったです。最終的によい結果となったので、今は安心しております。

「大隈さんは成長する」面談で講師陣がそう悟った理由

大久保:
定期面談で、ゲーム業界にも興味があるけど、映像業界にも興味があると悩んでいましたね。
4か月目の面談で「ゲーム業界を目指したいんです」と方向性を定められたのですが、何かきっかけがあったのですか?


大隅:
「コロナ禍でゲーム業界が盛り上がっている」というエージェントさんからの事前情報と、
ゲーム業界を盛り上げる一員として携わっていくという将来のビジョンが強くあったからです。

大久保:
そうだったんですね!
面談で「CG業界に入るにあたって、最終的な終着点・着地点ってありますか?」って質問もしました。
「あ!大隅さんは成長するな」って思った言葉があったのですが、大隅さんなんて言ったか覚えていますか?


大隅:
なんでしょう?覚えていないです(笑)

大久保:
「就職がゴールじゃない!」って言ったんですよ。その言葉に度肝を抜かれましたね!
「CG業界で活躍し、周りをまとめていくリーダーとして出世していきたいです!」と語っていて、素晴らしいなと感じました。

大隅:
好きな分野で、前職でお世話になった上司のようなポジションを目指しています。
ゲーム業界に入った今が本当の戦いですので、気を引き締めて3DCGに向き合い、会社で力をつけていきます。

これから挑戦していく未来のクリエイターへ

佐藤:
最後になりますが、これから目指す人たちへのメッセージを、先輩の大隈さんから送っていただきたいです。


大隅:
将来的な悩みは尽きることがないですが、自分が本当に好きだと思うことに勇気を持って挑戦してほしいです。一生懸命やれば、チャンスを物にできますから!
私は、知識ゼロからCGや映像を始めました。未経験でもプロを目指すよいきっかけとなってほしいですね。

取材後記

クリエイティブアカデミーは、ゲーム業界を本気で目指している人たちを、ゲーム業界のプロたちが本気で指導しサポートしているプログラムです。
受講生たちの学ぶ熱量が、大隅さんのインタビューでも伝わったと思います。
アカデミーの受講生または卒業生は、年齢・経歴を問わない、目標に向かっている方ばかりが集います。
そのため、受講中の生徒はみんな切磋琢磨して、毎日頑張っています。

未経験者でもプロの業界に入れるチャンスを提供していますので、もし迷いがあるのであれば、まずは説明会に参加してみてください。
毎週説明会を実施しておりますので、クリエイティブアカデミーのWebサイト「説明会に参加する」ボタンからご応募ください!

文:小川翔太

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