C&R Creative Academy

「人生が変わった!」 事務職から3DCG背景モデラーに転身・活躍するまでの道

クリーク・アンド・リバー社(C&R社)が運営するC&R Creative Academy(以下、アカデミー)責任者佐藤が、卒業生にインタビューして、本音で語ってもらうシリーズ。

今回インタビューしたのは、COYOTE 3DCG STUDIO(C&R社が運営する3DCGスタジオ)に入社して約1年になる鈴木さんです。
未経験からクリエイターの道を目指した理由、アカデミーでの経験や現在の充実した仕事内容などについてお話しいただきました。


[インタビュアー]
C&R Creative Academy 責任者:佐藤浩平

[インタビュイー]
3DCG背景モデルコース卒業生:鈴木さん(2022年7月卒業)


コロナ禍で決心!未経験から3DCG背景モデラーへ挑戦

佐藤(C&R Creative Academy責任者)※以下、佐藤:
アカデミーは、さまざまな職種から応募する人が多いですが、鈴木さんの前職はどんなお仕事でしたか?また、アカデミーに応募したきっかけを教えてください。


鈴木さん(卒業生)※以下、鈴木:
5年ほど、事務職として働いていました。コロナ禍で在宅勤務になって、かなり自由な時間が取れるようになったんです。
それで、趣味でイラストを描いてSNSに投稿したところ、すごく反響があって。
美大や専門学校を出ていなくても、クリエイティブ業界で仕事に就くことができるかもしれないと、期待を持つようになりました。
ちょうどその頃に、アカデミーを見つけて応募しました。

佐藤:
20代後半からのキャリアチェンジですね。コロナ禍以前は、イラストは描いていなかったんですか?


鈴木:
あまり描いてなかったですね。興味はありましたが、上手くないし…って諦めてました。

佐藤:
そうだったんですね。イラストはどうやって勉強したんですか?独学でしたか?


鈴木:
YouTubeなどにある「イラストの描き方」動画を片っ端から見て、自分に合っている方法をどんどん取り入れていきました。

佐藤:
でも、イラストって2Dじゃないですか。アカデミーでは「3DCG背景モデルコース」に入っていますよね。ちょっと離れている感じがするんですが、なぜその進路を選んだんですか。


鈴木:
最初はキャラクターのイラストを描いていたんですけど、どうせクリエイティブ系を目指すなら、 自分が元々好きだったものをやろうと思ったんです。
それで振り返ってみた時に、小さい頃からゲームが好きで、 特に3Dの世界を自由に歩き回れるゲームが好きだったなと。
説明会で3Dの背景を作れるコースがあることを知って、そこに応募してみようと決めました。幸運なことに1回のチャレンジで受かることができました!

佐藤:
すごい!アカデミー入校前から背景コースを狙っていたのではなく、説明会に参加して進路が決まったんですね。この3年で一気にクリエイティブ業界の門が開いた感じですね。


鈴木:
はい、もう「人生が変わった!」と言っても過言ではないです。

佐藤:
最初はやっぱり、美大や専門学校卒じゃないとこの業界には入れないだろうな、というイメージはありましたか?


鈴木:
すごくそう思っていました。 だけど、アカデミーの「夢をあきらめない」「美大や専門学校卒ではなくても合格する人がいる」という言葉を信じて応募したんです!

佐藤:
ちょっと疑っていた部分もありませんでした?(笑)


鈴木:
はじめは疑ってたんですけど(笑)でも、過去の卒業生のSNSを見て、実際に就職されてる方がこんなにいるから大丈夫だと、すぐに安心しましたね。

佐藤:
先輩たちの口コミのおかげですね!

▲クリエイティブ業界の扉を開き「人生が変わった!」と、いきいきと話してくれた鈴木さん。

独学では得られない環境!貴重だった同期のフィードバック

佐藤:
実際、アカデミーの背景モデルコースに入校してみて、いかがでした?どう取り組んでいいかわからないとか、ありませんでしたか?


鈴木:
最初はかなり戸惑いました。でも、すぐに同期の受講生とDiscordでコミュニケーションを取るようになって、仲良くしてもらったのですごく楽しかったですね。

佐藤:
みなさんウェルカムな感じだったんですね。


鈴木:
はい!ゲームが趣味という共通点があったので、「好きなゲーム何?」から会話が始まって、自然と他の話にも広がっていきましたね。あとは、結構ストイックな方が多かったので、お互いの作品をフィードバックし合うこともありました。
受講生同士のフィードバックも素直に受け止める方ばかりで、きちんと作品に取り組む姿勢を見ているから、良い環境ができるんだなとも思いましたね。

佐藤:
そうか、じゃあわりとすぐに慣れて仲良くなって、フィードバックを出し合える環境もあったんですね。そういう雰囲気は、一人でイラストを描いていた頃と比べて違いなどはありましたか?


鈴木:
全然違いますね。アカデミーの環境は、独学では得られなかったと思います。自分だけでずっと作品を見ていると、どうしていいのかわからなくなってくるんですよね。なので、フィードバックをもらえる同期の存在はありがたかったです。

実務を想定したコミュニケーションやカリキュラム

佐藤:
担当講師は鈴木先生でしたよね。先生とのコミュニケーションはどうでしたか?


鈴木:
鈴木先生(3DCG背景モデルコース講師)はいつも笑顔で接してくださって、「作品をより良くするためにどうしたらいいのか」を一緒に考えてくれました。常に”一緒に進んでいる感覚“を与えてくれたのが、頼もしかったです。

佐藤:
たしかに、鈴木先生は「寄り添ってくれる先生」ですよね。
半年間のカリキュラムの最後に『品評会』がありますが、60~70人の前で発表するのは緊張しましたか?


鈴木:
はい!発表の練習も20回くらいしました。卒業生も見に来てくださって、こんなにたくさんの方の前で発表する機会はなかったのでとても緊張しましたが、貴重な経験になりました。

▲【Before】最終課題のラフモデリング。
▲【After】最終課題の完成作品。曇天の空の下、土埃が舞い、そこに人々が生活しているようなリアリティがある見事な作品だ。

就職後は思い描いた通りの仕事で充実

佐藤:
鈴木さんは、当社の「COYOTE 3DCG STUDIO」(以下、COYOTE)に就職されましたが、決め手は何だったんでしょうか?


鈴木:
卒業の1ヵ月程前に、COYOTEから早期選考のお知らせをもらいました。その時は、まだこれから企業研究という段階だったんですが、これはチャンスだと思いすぐにいろいろな企業を調べた結果、COYOTEが魅力的だと思って決めました。
私はこの業界が未経験だったので、COYOTEの説明会で「ステップアップしていける環境がある」と聞いて、そこに惹かれました。出向の機会がある、転職をする場合もエージェントに手助けしてもらえる、といった内容でした。

佐藤:
最初の1社だけで完結というよりも、その後のキャリアや選択肢の広がりを考えてCOYOTEを選んだんですね。アカデミー卒業生も結構多いですしね。


鈴木:
そうなんですよ。面接のあとの『先輩社員座談会』で、先輩方の本音を聞くことができて、すごく安心して入社できました。

佐藤:
入社して約1年が経ちましたが、今はどんなお仕事をされていますか?


鈴木:
背景モデリングの一連の流れを任せてもらっています。まず、簡単なラフモデルといわれるものを作って、それをクライアントさんに見ていただきOKが出たら、 次は本モデル・詳細モデルのアセットを一つひとつ作っていき、問題なければライティング、エフェクト、完成へ進めます。

佐藤:
すごい!もうそんなに一人でやっているんですね。


鈴木:
入社直後から結構任せてもらっている感じです。最初の頃は、ディレクターが熱心に1日中付きっきりで教えてくれたんですが、 最近はほぼ1人でやっています。
すごく大変ですが、自分で決められる部分が大きいので、やりがいがあってとても楽しいです。

佐藤:
完全に独り立ちしていますね!それに、ラフから作っているということは、「思い描いた通りの3DCG背景モデラーの仕事」という感じですよね。


鈴木:
そうなんです!あとは、普段からやりたい仕事を発信していると、それに合った仕事にアサインしてくれると聞いていて、そこも魅力だと思っています。
案件以外にも、社内であったらいいなと思うイベントなどを聞いてもらえたり、「やってみれば」と後押ししてもらえたり、自分から発信しやすい職場ですごく楽しいですね。

アカデミー時代の経験がそのまま仕事に活かせる

佐藤:
アカデミーで習った内容が、現場で役立ったことはありましたか?


鈴木:
アカデミーでは、講師の方が1から10まで説明するのではなく、基本的にネットや周りの人たちから情報を集めて、自分で必要なものを取捨選択しながら進めていくスタイルでした。
働き始めてからも、この方式がそのまま役に立っています。ディレクターや先輩はいらっしゃいますが、すべてを聞くわけにはいかないので、 アカデミー時代のまま仕事が進められていると感じますね。

佐藤:
そうそう、アカデミーはまさにそこを考えているんですよね!


鈴木:
今の時代、自分で調べて進める力、ネット検索の力は不可欠だと実感しました。

目標はディレクター!作品を良い方向に導きたい

佐藤:
鈴木さんは、アカデミー入校前と比べると大きく環境が変わったと思いますが、3年前に今の状況を想像できましたか?


鈴木:
いや、全然想像できなかったですね。アカデミーを見つけていなかったら、ずっと事務職のままだったと思います。

佐藤:
まさかこんなに、ゴリゴリのクリエイターになっているとは思わなかったですよね!
3年でここまで変わるなんて、本当にすごいです!今後の夢や目標があれば教えてください。


鈴木:
COYOTEに入社してから、すごくたくさんの人と関わるようになりました。 毎日みなさんとお話しするのが楽しいので、ディレクターになって、メンバーの作品を良い方向にディレクションしていく道に進みたいですね。

佐藤:
最後に、ゲーム業界にチャレンジするか迷っている方へ向けて、メッセージをお願いします。


鈴木:
私は美大や専門学校出身ではなく、全然関係のない大学を卒業して事務職を続けていました。それでも、やる気次第で、29歳でもゲーム業界に就職できました。
本当にやりたいことがあれば、ぜひその道に突き進んでほしいです。

佐藤:
今日はとても濃いお話でした。ありがとうございました!

▲お忙しい中ありがとうございました!鈴木さんの益々のご活躍を応援しています!

取材後記

未経験でも、鈴木さんのように熱意と努力を惜しまない姿勢と柔軟な考え方があれば、チャンスを力に変えてゲーム業界で活躍することができます。今後の鈴木さんの活躍が楽しみですね。

アカデミーでは授業料完全無料で、就業後に活かせる実践形式の授業を行っております。
気になる方や少しでも興味がある方は、 こちらから随時説明会を開催しておりますので、ぜひ参加してみてください。

文:川崎ちづる
画像キャプション:アカデミー運営

関連記事