C&R CreativeAcademy
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C&R社が運営するC&R Creative Academy(以下、アカデミー)責任者佐藤が、卒業生にインタビューして、本音で語ってもらうシリーズ。今回インタビューした卒業生は、グランプリ受賞経験のある現役コスプレイヤーかつグラフィックデザイナーの川名さんです。なぜコスプレイヤーが映像制作のプロを目指したのか、クリエイターとして人生をかけるその想いを聞かせていただきました。
[インタビュアー]C&R Creative Academy 責任者 佐藤浩平[インタビュイー]After Effects(モーショングラフィックス)クラス卒業生 川名さん(2021年10月卒業)
佐藤(C&R Creative Academy責任者)※以下、佐藤:今日はAfter Effectsクラス卒業生の川名さんにお越しいただきました。よろしくお願いします!
川名さん(卒業生)※以下、川名:よろしくお願いします!
佐藤:ライブの経験があることと、コスプレで受賞したと伺っています。
川名:はい、胸を張って言わせていただきますね。年に1度の大きなコスプレイベントで、2022年にTikTok部門のグランプリを受賞しました!!
佐藤:素晴らしいですね。本日はクリエイターとコスプレイヤー両方の活躍ぶりを聞いていきます! まずはアカデミーのお話からですが、川名さんはいつ入校しましたか?
川名:2021年の5月です。1か月目は仕事の関係で週に1度しか受講できなくて、他の受講生と比べて遅いスタートになりました。その年の10月に卒業しました。
佐藤:卒業して2か月後に弊社のスタジオ「Amusement Creative Studio(ACS)」へ就職し、1年が経過しました。 今は映像で活躍されていると伺っていますが、当時どのようにしてアカデミーを知りましたか?
川名:きっかけはC&R社内にいるクリエイターが僕のコスプレ友達で、映像制作をする動画配信者なんです。僕も配信者ですので「興味ない?」って声をかけられていましたが、なかなか踏み出せず、そこから2~3年が過ぎていました。
佐藤:川名さんもSNSやYouTubeの映像制作でツールを使われていますが、その時点ではプロの道に興味はなかったということですね!
佐藤:どういうきっかけで、プロを目指そうと思ったんですか?
川名:理由は2つあります。1つ目は結婚経験があるのですが、今は自由な身でして…。コスプレもそうですが、自分の好きなことをしようと思いました。 2つ目は、小さい頃からクリエイター気質で、作ることが自分の人生でした。今では誰もが携帯電話を持っていて、映像を見ている時代です。ニーズに合わせて「自分も何か発信して、周りに劣らないようにしたい!」そのためには、映像に関する知識や技術が必要だと思いチャレンジしました。
佐藤:小さい頃からそんな気質があったんですね!
川名:はい、昔から「世の中にないものは自分で作っちゃおう」という考えでした。
佐藤:この業界にチャレンジしたのは30歳を過ぎてからですが、それまでは全く違うお仕事をしていましたか?
川名:いろんな職種を経験してきました。まずは、役者からスタートして生活が苦しくなり辞めて、次に接客が好きだったことから、居酒屋やホストなどをしていました。その後、役者の頃にお世話になっていたのがきっかけで、イベント業の管理者を5~6年務めていました。
佐藤:コンポジターの仕事って遊技機関連が多いのですが、遊技機で遊んでいたこともあるんですか?
川名:あります。それこそ、十数年前は正社員でパチンコ・パチスロのホールスタッフもやっていたので、映像とか当時から見ていましたし、興味や知識もあったので進みやすかったです。
佐藤:割とイメージがついていたってことですね!
川名:イメージしかなかったんですよ(笑) ですが、十数年前と今では映像のレベルが段違いでした。以前と違う技術をどのように表現するかっていうので詰まったこともありました。また、自分が触れたことがなかったソフトだったので、ゼロからのスタートだったんです。上手くできたのは、授業のカリキュラムに沿ってやってきたからと、先生のアドバイスがあったからだと思います。
佐藤:川名さんにとって、ピッタリな学習方法だったんですね!アカデミーは、基本的に自習したあとに、先生からサポートしてもらうスタイルですからね。具体的に壁にぶつかったと感じたのはどこですか?
川名:操作の部分ですね。思い描いている作品のビジョンが明確に見えているのに、技術不足による色調などの細かな調整に悩んでいました。そんなときこそ先生にアドバイスをもらうことで、自分の課題に気づくことができました。
佐藤:遊技機に触れていたことでイメージがついていたのですね。遊技機に触ったことがない方もアカデミーには多くいますよね。
川名:そうですね!この場を借りて、みなさんにお伝えしておこうと思います!
「コンポジターは遊技機だけじゃありません!」
コンポジターは遊技機っていう要素が多いですが、僕の場合はエフェクトや構成能力を別の作品で活かせるのでは?という可能性でモーショングラフィックスクラスを選択しました。
佐藤:遊技機だけの作品でもない…というと?
川名:例えば、映画やCM、アプリゲームのオープニング、タイトルをコンポジットで表現することができます。その辺の理解があると、遊技機で踏み込めない人も踏み込めるのではないかと思います。
佐藤:コンポジターは遊技機がメインの割合が多いのですが、今はどんな仕事をされているのですか?
川名:僕は少し特殊な仕事をしています。初めはコンポジターとして入り、遊技機に触れていました。タイミングよくモーションコミック(※1)という新プロジェクトが立ち上がり、僕のトークスキルと動画編集の経験が認められた結果、1人で任されることになりました。今は、モーションコミックの窓口と制作の両方、モーションコミックのノウハウを社内に展開する事業、社内に向けた映像制作、ディレクションをしています。
※1…モーションコミックとは、漫画のイラストを動画に編集して、そこに音声やBGM、効果音を乗せたもの
佐藤:あのモーションコミックって、制作からディレクションまで1人でやっていたの!?
川名:見て下さってありがとうございます(笑)そうなんです。
佐藤:特殊ですね!他の方は、遊技機の案件を担当することが多いですよね。
川名:僕の他にもアカデミー卒業生が在籍していますが、基本は遊技機専門に携わる事が多いですね。色々な仕事を任せていただけていて幸せに感じています。
佐藤:では、気になるコスプレについて触れていきたいと思います。(川名さんのTikTokアカウントを見ながら…)チェンソーマンやエヴァンゲリオン、遊戯王のブラックマジシャン、他にもありますね!漫画やアニメのキャラクターが好きなんですか?
川名:世間一般でいうオタクとは路線が違い、僕の場合は中2病ですね(笑)自分がなりたいものになります。衣装がお店になかったり、「クオリティが…」なんて思ったりしたら、すべて自分で作っちゃいます。
佐藤:衣装作りって、漫画やアニメを参考にしていますか?
川名:画像などを少し参考にしている程度で、あとは頭の中でイメージしたものが大半です。本来であれば、3Dプリンターを参考にしますが、僕は段ボールから形をとって、他の素材から作り始めます。
佐藤:設計図とかはないんですか?
川名:一応、自分の身長や肩幅を数字にしてます。頭のサイズを基準にして微調整を繰り返し、どれだけ再現度を高くできるかがポイントになります。
佐藤:研究をされているのですね!仕事にも活かせていますか?
川名:そうですね!自分が大好きなアニメに携われますし、形にできる仕事ですから、とても誇らしく思っています。
佐藤:モーションコミックっていうのは、アカデミーで学んだことやこれまでの経験が調合されて、川名さんと相性がよい仕事なんですね。しかし、3年前までは想定外の仕事でしたよね?
川名:そうですね!モーションコミックから得たノウハウを社内に展開していますが、まだまだ不足していると感じることもあります。他者の作品やデータを参考にして、技術を求め続けています。
佐藤:「20代後半もしくは30代前半ですが、チャレンジできますか?」って質問される方が多くいます。やはり、しっかりとした収入がある中で、新たなことにチャレンジするのはかなり勇気がいるようです。
川名:「やりたいことが明確に目標としてあるのであれば、人間ですからできないことはありません!」僕も30歳を超えてますし、歳は関係ないと思っています。「できない」ってのは、怠けていたり放棄しているだけではないでしょうか。今後自分がなにをやりたいのか、明確であることが重要です。僕を例えるなら「生涯クリエイター」だと思っています。
コンポジターの技術があれば、自分がやりたいことの幅が広がるのが明確でした。目標がしっかりしていればちゃんと進めると思います。20代後半であろうが、30歳を過ぎていたとしても、今やろうと思えば遅くありませんし、チャンスが広がっている世界です。
佐藤:小さい頃からクリエイター精神が旺盛だったようですが、川名さんにとってクリエイティブとはなんでしょうか?
川名:簡単にいうと「人生そのもの」です!自分が作ったものが死んだとしても世の中に残ります。映像の道を選んだのもそれが理由ですね。クリエイティブってそういうものなのかな?って、そう思っています。
佐藤:「人生そのものがクリエティブ」ということですか!まさにクリエイターですね。
川名:僕はマラソンもしていたんですけど、それも美術とか芸術だと思っています。
佐藤:マラソンにもクリエイティブを感じるんですか?それはなぜですか?
川名:完走した後の思いやその姿ってのは、やっていない人にはわかりません。それも作り出すものと同じくクリエイティブであり、人生そのものなのだと思います。
佐藤:なるほど!今後もコンポジター&コスプレイヤーとしての活動に期待しています。今年(取材時は2023年2月)はコスプレイベントで2連覇を狙うんですか?
川名:今年は、去年いただいたグランプリをもとに、いろんなイベントやステージに立たせていただきます。新しい姿を見せつつ、他の方とのコラボや新たな方向性を伸ばしていけたらなと思っています。ぜひ、応援よろしくお願いします!
無限の可能性を秘めたコンポジターの魅力を、川名さんの経験を通して語っていただきました。川名さんの今後ますますの活躍に、乞うご期待ですね!
アカデミーは授業料完全無料で、先生とともに二人三脚で歩んでいく風潮の育成プログラムです。After Effectsのスキルが習得できるAfter Effects(モーショングラフィックス)クラスでは、本気なら未経験でもコンポジターになれます。気になる方や少しでも興味がある方は、こちらから随時説明会を開催しておりますので、ぜひ参加してみてください。
他にもAfter Effects(モーショングラフィックス)クラスの卒業生の記事があります。こちらも是非チェックしてみてください!
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