クリーク・アンド・リバー社(C&R社)が運営するC&R Creative Academy(以下、アカデミー)運営大久保が、卒業生にインタビューして、本音で語ってもらうシリーズ。

今回お話を伺ったのは、エフェクトデザイナーを目指してアカデミーを受講し、ゲーム開発スタジオへの内定を獲得した長崎さん。福岡の専門学校でゲームデザインを学ぶ中でエフェクトに出会い、約1年間の独学を経てアカデミーへ。手探りの日々を乗り越えて内定を掴んだ長崎さんに、アカデミーとの出会いから就職活動まで、リアルな体験を語っていただきました。


[プロフィール]
VFX/ゲームエフェクトコース:長崎弘太郎さん(2026年卒業)

[インタビュアー]
C&R Creative Academy運営 大久保よし美


エフェクトとの出会い——「面白いんじゃないか」と思った瞬間

大久保(Creative Academy運営)※以下、大久保:

まず、簡単にご経歴からお伺いできればと思います!

長崎弘太郎さん(卒業生)※以下、長崎さん:

福岡の高校を卒業してから、デザイン系の専門学校に進みました。
その中でエフェクトに興味が出てきたんですけど、エフェクトを専門に教えてくれる人がいなくて、一人でやっていたんですが……ちょっと伸び悩んで。よりスキルアップを目指せる場所を探していたらアカデミーに出会いました。

大久保:

長崎さんはもともとはモデラー志望だったんですよね。

長崎さん:

そうですね。当時はゲーム業界のデザイン関係の仕事がしたいなと漠然と思っていました。いろいろ学べそうな専門学校に入って、暫定的な目標でモデラーを目指していました。

大久保:

そこからどうしてエフェクトに興味を持ったのか、エフェクトとの出会いを聞いてもいいですか。

長崎さん:

授業でゲームエンジンを触る機会があったんですけど、その際にパーティクルシステムのエフェクトを作る部分を勝手にいじってみたら、面白いなと思って。そこから一人でちょっと遊んでいくうちに、エフェクトデザイナーという職種を知ったのがきっかけですね。

大久保:

学習はどういった形で進めていたんですか。

長崎さん:

専門学校にはエフェクトを専門に教えてくれる先生がいなかったので、ほぼ独学でした。
動画やWebサイトを調べながら学んでいたのですが、最初は何から手をつければいいのかも分からなくて、ずっと手探り状態でしたね。
少しずつ全体像は分かってきて、作品制作にも取り組めるようになったんですが、それでも専門用語やツールの使い方、エフェクトを見る視点など、基礎として何を身につけるべきなのかがなかなか分かりませんでした。今振り返ると、その部分が一番苦労したところだったと思います。

大久保:

それでも、エフェクトをやりたいと思って学び続けていたんですね。

長崎さん:

そうですね。ここまで続けてきたからには、趣味で終わらせるのではなく、仕事にできるレベルまで突き詰めてみたいと思ったんです。

アカデミーとの出会い——「オンラインだし、お金もかからないし」

大久保:

アカデミーを知ったのは、どういった経緯だったんですか。

長崎さん:

独学を続けていた年の2月頃、学校で企業の講評会があって、自分の作品を見ていただいたんです。そこで「今の能力では業界に入るのは難しい」と言われて、どうしようかなと悩んでいた時に、Pinterestの広告でアカデミーを見つけて。オンラインだし、お金もかからないし、今の状況でも受講できるんじゃないかと思って、調べ始めたのがきっかけですね。

大久保:

受講料無料って、目にしたとき、正直怪しく感じなかったですか(笑)。

長崎さん:

怪しいとは思ったんですけど……そこを気にしていたら、これから先、何もできない気がするんですよね。無料だったとしても、受けられるんだからいいんじゃないかな、という気持ちがありました。あと、自分は「これやるぞ」と決めたら突き進んでいってしまう部分があるので、そこで深く考えなかったというのもあるかもしれないです。

Game Creators Farmでの学び——独学1年分が「一気に整理された」感覚

大久保:

Game Creators Farm(以下:ファーム)に入って、どんな変化がありましたか。

長崎さん:

ファームで課題のフィードバックをいただいた際に、エフェクトの作り方や考え方みたいな部分を徐々に吸収できていったと思います。独学と全然違いましたね。コンテンツ量というか、知識の吸収速度が。ファームに入ってからの期間が、一年分の復習プラスアルファみたいな感覚に近くて。「もともとファームをやっていたら、あの一年もグダグダやってなかったのにな」と感じましたね。

大久保:

長崎さんが個人で学習を進めていたからこそ、飲み込みが早かったという部分もあったかもしれないですね。

本科での学び——直接フィードバックをもらえることの価値

大久保:

入校前と入校後で、ギャップはありましたか。

長崎さん:

基礎からしっかり学びながら進めていくカリキュラムだったことですね。半年間でポートフォリオ用の作品を5点ほど制作するのですが、一つひとつの工程を丁寧に進めていく印象がありました。入校前は「6か月という期間は短いし、本当に実力が身につくのだろうか」と不安もあったので、良い意味でのギャップでした。

大久保:

カリキュラムの中で、特に印象に残っていることはありますか。

長崎さん:

やっぱり、講師から直接フィードバックをいただけることですね。
独学で学んでいた頃は、自分の作り方や表現が正しいのかを客観的に判断するのが難しかったんです。秋山先生から具体的な改善点を教えていただくことで、自分では気づけなかった課題を発見できましたし、一つひとつ修正を重ねながら作品の完成度を高めていくことができました。それが一番印象に残っています。

大久保:

フィードバックをもらうことへの抵抗はなかったですか。

長崎さん:

もともとエフェクトの技術を学びたくてアカデミーに入ったので、フィードバックをいただくことへの抵抗はありませんでした。ただ、自分の理解や吸収に時間がかかる部分もあって、なかなか改善できないこともありました。同じ点を繰り返し指摘されると、「やっぱりまだできていないな」と少し落ち込むこともありましたね。

大久保:

作品の方向性は、どのように決めていったのでしょうか。

長崎さん:

勢いや演出などの見せ方については、自分のやりたいことをベースに考えていました。一方で、属性については「今回はこの属性で進めてみましょう」と先生から提案をいただくこともありました。また、自分でも参考資料を集めながら、「こういう流れの作品にしたい」と相談していました。全体的にはかなり自由に取り組ませてもらえたと思います。

▲ 制作作品:赫灼の神槌

就職活動——「熱量を伝えられたかな」と思えた面接

大久保:

就職活動は、どのように進めていきましたか。

長崎さん:

ポートフォリオや作品の制作・ブラッシュアップを中心に進めていました。
エージェントの方には志望企業を優先順位ごとに整理していただき、「まずは挑戦したい会社に応募してみたい」と相談していました。結果としてご縁にはつながりませんでしたが、その経験を通して自分の業界の需要を考えたときの立ち位置を知ることができました。
その後は、自分のスキルをさらに伸ばせる環境を探していく中で、最終的に現在の開発スタジオへの就職を決めました。

大久保:

面接で心がけていたことは有りますか。

長崎さん:

一番苦労したのは逆質問の準備ですね。事前に考えていても、面接の最後になると緊張してしまって、うまく聞けないこともありました。その一方で、自分の作品についての説明や、エフェクトに対する考え方、仕事に対する熱意はしっかり伝えることを意識していました。なぜアカデミーを選んだのか、そして業界に入って実力を積み重ねていきたいという思いについては、できる限り自分の言葉で伝えるようにしていました。

大久保:

面接が終わったときは、どのような気持ちでしたか。

長崎さん:

毎回「完璧にできた」という感覚ではなく、「なんとか最後までやり切れた」という気持ちのほうが強かったですね(笑)。

これからのビジョン——「人にしっかりと伝えられるクリエイターになりたい」

大久保:

今後はどのようなクリエイターになっていきたいですか。

長崎さん:

人にしっかりと伝えられるクリエイターになりたいと思っています。
ゲームのエフェクトを通して空気感や感情を伝えることはもちろん、クライアントや上長に自分の意図を説明する力も大切だと思っています。また、将来教える立場になったときには、自分が学んできた知識や技術を正しく伝えられる存在でありたいです。
そういった意味も含めて、「伝える力」を持ったクリエイターを目指していきたいですね。

大久保:

面接対策をしていた頃と比べると、今の長崎さんは少し印象が違うように感じます。今は自分の考えをしっかり持って話しているというか、芯が通ったように感じます。

長崎さん:

ありがとうございます。面接対策をしていた頃は、作品制作を終えて時間に余裕ができたことで、逆に自分自身について考え込むことが多かったんです。不安もありましたし、いろいろな考えが頭の中で整理しきれていない状態だったと思います。
今振り返ると、その時期を経て、自分が何を目指したいのか、自分の考えを少しずつ言葉にできるようになってきたのかなと感じています。

▲制作作品:審理裁断 地獄門

これから挑戦する人へ——「まずは一歩踏み出して、やってみること」

大久保:

これからエフェクトデザイナーを目指している人、またはアカデミーへの挑戦を考えている人に向けて、メッセージをお願いします。

長崎さん:

まずは何でも一歩踏み出して、実際に作ってみる、やってみることが大切かなと思います。「これやりたいな」と漠然と思っているだけじゃ、やりたいことは実現できないし、何が足りていないか、何が必要なのかという部分も見えてこないので。最初は間違ったことをやってしまうかもしれないけど、始めてみないとわからない。完璧な準備じゃなくていい。専門学校のデッサンの講師の方の言葉なんですけど、「紙とペンさえあればデザイナーは仕事ができる」という言葉があって。まずは挑戦してみることが、成長につながると思っています。

取材後記

独学で1年間手探りを続け、「ここまでやったんだったら仕事にしてみよう」と決意してアカデミーへ飛び込んだ長崎さん。ファームでの学びが独学1年分を一気に整理し、本科での直接フィードバックが作品の完成度を引き上げていきました。「やってみないとわからない、だからまず一歩踏み出してほしい」という言葉は、長崎さん自身の実体験から生まれたものだからこそ、力強く響きます。これからエフェクトデザイナーとして歩み始める長崎さんのご活躍を、心より応援しています。

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