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&R Creative Academy(以下アカデミー)を多くの人に知ってもらいたく、2025年4月25日(木)に卒業生2名による座談会を開催しました。
無料でCGの制作スキルが学べ、就職支援まで受けられる『クリエイティブアカデミー』。受講料や違約金、退会金がかからない本当の『完全無料』。それだけでなく、初心者でも短期間で即戦力まで育てる環境が整っています。今回登壇いただくお二人は学習体験プログラムGame Creators Farm(以下ファーム)の参加を経て、「3DCGキャラモデルコース」を卒業されたお二人となります!
【ゲスト】
昼間3DCGキャラモデルコース卒業生:李さん(2024/12月卒)
昼間33DCGキャラモデルコース卒業生:市原さん(2024年/9月卒)
【インタビュアー】
佐藤浩平(C&R Creative Academy責任者)
佐藤(アカデミー責任者):以下、佐藤塾長
今日は、「自分の可能性を広げる!キャラモデラーへの道がここに」というテーマで、アカデミー卒業生のお2人にお話を伺いたいと思います。
李さん(卒業生):以下、李
韓国出身の李です。2023年に日本に来て、すぐ日本のゲーム会社に入りたいと思っていました。取っ掛かりが分からなかったところ、丁度アカデミーのこと知りファームを経てアカデミーに入校。11月に卒業したばかりです。
佐藤塾長:
日本語を勉強しながら3Dも勉強しているなんて、すごいですね!
市原さん(卒業生):以下、市原
市原と申します。アカデミーは、2024年の1月に入校して9月に卒業しました。現在は、COYOTE 3DCG STUDIOでキャラクターモデラーとして働いています。よろしくお願いします。
佐藤塾長:
お2人は受講時期が少し被っているんですよね。それでは早速最初の質問になりますが、CGを学んでいる間、モチベーションを保つために実践していたことはありますか?
李:
私はファームに入るまで、美術関係の経験が全くありませんでした。だから最初は先生に「そもそも体の造形が間違っている」など厳しいフィードバック受けたほど、とても下手で。ただ、卒業生が活躍する姿を見て、「アカデミーを卒業できればいつか先輩たちみたいになれるはず」と考えて頑張っていました。
佐藤塾長:
アカデミーは先輩と触れ合う機会もあるから、話を聞くことがモチベーションになったわけですね。
李:
先輩たちには就職先の話をよく聞いていましたし、追い込まれた時は先生や先輩たちに泣きながらたくさん助けもらっていましたね。業界未経験でメジャーな会社に行けるのか不安でしたが、卒業生の就職実績を知って可能性はあると思えました。
佐藤塾長:
素直に話を聞きにいって助けてもらうことは、すごく大事なことだと思います。
市原:
アカデミーは、受講生同士の距離が近くて、本当にみんな仲がいいんです。私はお互いに褒め合ったり、作業中に通話してやり方を相談したりしていました。心が折れそうな時も、みんなと一緒に乗り越えていった感じです。
佐藤塾長:
授業がない時も、皆さんアカデミーとは別のサーバーで遊んだりするんですよね?
二人
ありますね(笑)。
市原:
オフラインで会ってお菓子パーティーもしました(笑)。
佐藤塾長:
すごくいい感じですね。では次にアカデミーの選考時について質問です。エントリーするにあたり、どんな準備をしましたか?
李:
未経験で美術系のセンスもなかったので、取り組んだことがファームに入る前に作ったオブジェクトを、一番苦手なテクスチャー周りに力を入れてブラッシュアップすることです。面接では「ファームでの3ヶ月でこれだけ成長できたので、アカデミーに入学できればさらに成長できます」とアピールしました。
佐藤塾長:
これまでの成長率を見せたんですね。
市原:
私が力を入れたのは苦手だった面接の対策です。CG業界を志望する理由を見つめ直したり、アカデミーのホームページにある卒業生インタビューを参考にしながら、自分を深掘りしたりしましたね。
佐藤塾長:
言語化は大変だと思います。どんな風に深堀りをしたんですか?
市原:
「自分はどういう人間なのか」を起点に出てくる言葉を繋げて、強みとCG業界をいかにうまく合致させられるか考えながら紙に書き出しました。パソコンやスマホより、紙に書いて改めて考え直すことで、スッと自分に入ってくる気がするのでおすすめです。
佐藤塾長:
次の質問は自己PRやポートフォリオの見せ方について、意識したポイントを教えてください。
△ 李さん アカデミー選考応募時の作品
李:
これがアカデミー選考時に出したポートフォリオの一部です。見どころが伝わらずに落ちたら悲しいので、説明を細かく書いていました。
佐藤塾長:
本当だ。文章がたくさん書いてありますね。どれだけ思いを込めて、さらに見る側の人のことを考えて作ってきたかも、評価の大事なポイントになりますからね。
李:
ファームに入る前に独学で作った作品は、顎が前に出ているなど体のバランスが悪かったですが、アカデミーの選考までにこのモデルを全部作り直すのは時間がかかりすぎると判断して、靴だけに集中して修正しました。「ファームに入る前後で、靴がこんな風に変わりました」とアピールしたんです。
佐藤塾長:
素晴らしい!技術は後で学べますが、多分李さんの思いの強さが面接官の目に留まったんでしょう。就活用のポートフォリオはどのように作りましたか?
李:
この時は、先生からのアドバイスをもとに、作品が目立つことを意識して文章は減らしつつ、見やすいレイアウトに落とし込みました。モデラーではない人にも伝わるよう仕上げることが大切なので、モデラーではない知人や家族に見てもらうのもいいと思います。
△ 市原さん アカデミー選考応募時の作品
市原:
私も、一番重要なことは相手にとって分かりやすい説明やポートフォリオにすることだと思っていました。実際に講師の方も言っていましたが、ごちゃつきすぎていると何を伝えたいのか分からない。だから一番伝えたいことを整理してから制作しました。「結論から話す」など、プレゼンのテクニックも取り入れたりしていました。
佐藤塾長:
準備をしっかりして、選考に臨んでいたんですね。
△ 市原さん アカデミー選考応募時の作品
佐藤塾長:
アカデミーに入ってから、成長を実感したエピソードはありますか?
李:
私は、3体目の課題が毎日泣くほどしんどくて。顔を似せることが難しくて、毎日他の受講生に見てもらったり、Photoshopで線を合わせて比率を見ながら取り組んで、なんとか乗り越えることができました。そうしたら次の課題では、一日集中するぐらいで顔似せが終わったんです!ものすごく驚いたし嬉しかったですね。
佐藤塾長:
何週間もかかっていたものが、一日で「あれ?できちゃった?」みたいな?
李:
はい。壁を乗り越える経験の大切さを知ったし、成長できたと強く感じた出来事でした。
佐藤塾長:
李さんは、ファームの期間を入れても約1年で未経験からモデラーになれることを証明してくれましたね。市原さんはいかがでしたか?
市原:
私も第3課題に躓いて、特にポーズで、動きをリファレンスと合わせることが難しかったです。李さんと同じように毎日一日中がむしゃらにやりながらなんとか仕上げたら、第4課題は1週間でポーズががっちり決まったんです。厳しい先生に「ポーズが決まるの早いね、今回すごいね!」と声をかけられた時に、成長したかなと思えました。
佐藤塾長:
やはり第3課題が壁だったんですね。
市原:
次の第4課題は、成長した分やれることも増えて、それまで蓄えた知識や技術を全部出せるので楽しめるようになっていました。
佐藤塾長:
僕ら運営陣も、先生方から作品を見せられながら「李さん、覚醒しました」「塾長、これが3体目でこれ4体目で。すごくないですか?」とかよく聞いていました。
李:
先生に褒められた時は、涙が出るぐらいめちゃめちゃ嬉しかったです(笑)
市原:
嬉しいですよね、あの瞬間。やってやったぜみたいな(笑)
佐藤塾長:
アカデミーを卒業して、お2人はCOYOTE 3DCG STUDIOという弊社のスタジオに入社したわけですが、就職活動で苦労した点や気をつけたことがあったら、ぜひ教えてください。
李:
私はまだ日本語が完璧ではなかったので、スムーズに敬語で話せるよう、会社ごとに答えを用意してほぼ暗記するぐらい頑張りました。当時はアカデミーの担当エージェントの方や運営の方々、先輩方に、たくさん面接練習に付き合ってもらいました。
市原:
私が力を入れたのは、特に話を簡潔にまとめる力です。具体的には、先輩方にどんな質問が出そうか相談したり、オンラインで本番さながらの面接練習を受講生同士でやったりしていました。
佐藤塾長:
COYOTE 3DCG STUDIOに就職を決めた理由は?
李:
就職は、幅広い経験が積める企業を希望していました。COYOTE 3DCG STUDIOは、先輩から大手を中心に色々な企業からの案件に携われると聞いて、大手企業の雰囲気や仕事のやり方に触れられるところに魅力を感じたからです。アカデミーの卒業生がたくさん在籍している心強さもありましたね。
市原:
私も「いろいろな挑戦をしたい」という思いが就活の軸にあり、COYOTE 3DCG STUDIOで働いている先輩方から会社の話を聞いて、希望に合致する環境だと感じて選びました。
佐藤塾長:
実際に、アカデミーでの学びは業務で役立っていますか?
市原:
自主制作だと曖昧なスケジュールになりがちでしたが、アカデミーでは課題が実際の仕事のような形で進んでいくので、作品作りのスケジュール感を掴めるようになったことが、役立っているなと思います。それに、当時絶望感を感じていたくらい(笑)必死でやっていたからこそ、今少しは余裕を持つことができているのかもしれません。
佐藤塾長:
それでは最後の質問ですが、これからの目標を教えてください。
李:
3Dモデラーにはなれましたが、人体周りの表現などまだまだ課題が山ほどあるので、これからも勉強をしながらレベルを上げていきたいです。特にZBrushのスキルを磨きたいですね。
市原:
短期的な目標は、スケジュールをしっかり守れるモデラーです。やはり期間内にすごくいいモデルを作り上げることは難しいことなので、まずはそこをちゃんと厳守していきたいと思います。
佐藤塾長:
最初はそこにつまずきますよね。中長期的な目標はありますか?
市原:
いろいろな人の作品を見る立場になりたいと思っていますが、実力的にはまだまだなので、今は下積みから頑張っていきたいです。
佐藤塾長:
アカデミーは数年後もきっと講師を募集しているので、ぜひ。スタジオと両立できますよ。
二人:
(笑)
佐藤塾長:
本日は、お2人とも貴重なお話を伺わせていただきありがとうございました。
文:丸山智子
画像キャプション:アカデミー運営
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