諦めなかったから掴めた未来。楽しむ心で乗り越えたキャラモデラーへの挑戦

今回は、C&R Creative Academy(以下:クリエイティブアカデミー)を卒業し、現在ゲーム業界で3Dモデラーとして活躍されている光永さんにお話を伺いました。山口から埼玉へと移住し、動物関連の仕事から転身してゲーム業界を目指すことになった経緯や、アカデミーでの学習体験、そして就職活動まで、リアルな体験談を語っていただきました。


諦めなかったから掴めた未来。楽しむ心で乗り越えたキャラモデラーへの挑戦

△光永さん作成オリジナルキャラクター ワコラ

[卒業生]
キャラクターモデルコース卒業 光永さん(2025年5月卒)

[インタビュアー]
C&R Creative Academy責任者 佐藤浩平


ゲーム業界を目指したきっかけ

佐藤浩平(Creative Academy責任者)※以下、佐藤:

まず、どのような経緯でクリエイティブアカデミーを知りましたか?

光永さん(卒業生)※以下、光永:

実は、アカデミーに入校しようと思ったきっかけは友人の存在が大きかったです。専門学校の頃の友人が3DCGを仕事にしたいと思った時に、SNSでクリエイティブアカデミーを見つけたんです。「興味ある?」と話しかけてくれて、当時オンラインで開催されていたオープンキャンパスに行ってみようということになりました。

佐藤:

以前はどのようなキャリアをお考えだったのですか?

光永:

私は小さい頃から絵を描くことやものを作ることが好きで、それと同じぐらい動物も大好きだったんです。中学生の時に、動物に関わる道に進むか、イラストを描く道に進むか迷って、現実的に考えて動物の道を選びました。高校では農業高校を選択し、動物園飼育員を目指して専門学校に進みました。
その後、海外研修で馬に関わる仕事がしたいと思うようになり、2年生からは乗馬の授業を選択しました。就職活動では、乗馬クラブと自動車学校が併設された施設から内定をいただきましたが、卒業間近の授業で落馬をしてしまい、馬に対して恐怖心が出てしまいました。
それからは実家に戻り、「自分が今やりたいことって何だろう」と改めて考えた時に、ずっと続けていた創作活動を本格的にやってみたいという気持ちと、友達と趣味で3DCG制作をやっていく中でクリエイティブアカデミーを知り、今からでも目指せる環境があることを知って、真面目に頑張ってみようと思いました。

入校への道のり

佐藤:

3Dに興味を持ったのはいつ頃からですか?

光永:

高校の時にすごくハマったスマホゲームがあって、3Dモデルのアイドルが歌って踊るゲームだったんです。そこでいろんな3Dモデルを見て「すごいな」と思って、動画投稿サイトにも自作のモデルを作って踊らせている人がいて、「趣味でこんなことをしている人がいるんだ」と知りました。
専門学校に行った時も「自分もモデルを作ってみたい」と思って趣味で触っていたのですが、発表する機会や同じ興味を持っている友達が特にいなかったので、自分の中だけで完結してしまっていました。専門学校卒業後に友人と話をする中で、「3D触ったことあるんだよね」という話をして、「私も3D興味あるんだけど、教えてくれない?」というところから教える機会が生まれました。

佐藤:

友人の影響が大きかったということですね。

光永:

その時は趣味で楽しめればいいなぐらいの範囲だったのですが、「今からでもプロを目指せる道があるんだ」ということを知って、その友人も今から目指すということを聞いたので、一緒に同じ年齢で同じ道を目指していく仲間がいるのがいいなと思いました。

佐藤:

入校までに時間がかかったそうですね。

光永:

友人はその後すぐにGame Creators Farm(以下:ファーム)に入って卒業していったのですが、私自身はお金が全くなかったので、貯金するためにアルバイトをしていました。その間に友達は卒業して、実際に就職できたという話を聞いて、「絶対目指すべきだ」という気持ちがより強くなりました。
あとは、環境的な問題もありました。制作を続けて卒業となった時に、引っ越し代や関東圏への移住が必要で、ソフト代なども月額で支払うようなものを払えない状況だったので、ステップアップしながら準備を進める必要がありました。

入校準備と面接

佐藤:

入校前に意識したことや準備したことはありますか?

光永:

先に入校した友人にいろいろ相談しました。私が一番得意で好きだと思っていたのが、女の子のキャラクターを作ることだったので、そのことについて相談していました。

入校前から入校後の課題の流れをかなり意識していて、今後制作するキャラクターはかぶらないようにしていった方がいいのかなと、いろいろ入校前から考えていました。

▲ 入校前の作品

佐藤:

入校前の面接対策はいかがでしたか?

光永:

先に入校した友人に相談した時に、「どうすれば受かるかな?」「どういう気持ちで面接に臨んだらいいかな?」と聞いたところ、「とにかく、もう3DCGの道しか残されていないんだ、絶対にやってやるんだ」という気持ちで臨んだ方がいいとアドバイスをもらいました。
受講料が無料な分、いろんな人が来ると思うのですが、軽い気持ちでちょっとやってみようかなぐらいの人もいれば、私みたいにお金がないけれど、プロの道を目指したいという切羽詰まっている人もいて、本気度の違いを面接で見られているんだろうなと思いました。

佐藤:

実際に入校してみて、事前情報とのギャップはありましたか?

光永:

友人が受講していた時はフェーズ制は導入されておらず、一人の講師が一貫して基礎から実践、ポートフォリオの制作まで指導されていたようなのですが、私が受講した時は基礎と実践・ポートフォリオ制作でフェーズが分かれ、担当講師が前半と後半で分かれるようになっていました。そこは友人から聞いていた話と結構違いました。

佐藤:

学習の中で特に大変だったことはありますか?

光永:

やはり2番目の課題が大変でした。他の方だと3番目の課題でつまずく人が多いと聞きます。

その時は肘の怪我もあって、痛みがずっと続くような状況で、作業をうまくできないし、集中もできない。とにかく痛くて作業できないという状態でした。整骨院に行ったり、整体に行ったり、整形外科に行ったりと、そういう時間も取られて、「作業できないな、もどかしいな」という思いもありました。
また、2番目の課題では男性キャラクターを作ったのですが、ずっと指摘されていたのが「お尻が大きい」「太ももが大きい」というところでした。女性的な体のラインばかり作ってきたのでどうしてもお尻が大きくなってしまうということがありました。「知らないって、こんなにしんどいことなんだ」とすごく思いました。

佐藤:

その困難をどう乗り越えましたか?

光永:

運営の方や先生に「休学してもいいんじゃないか」「一旦ちょっと体を休めてもいいんじゃないか」と言っていただいていたのですが、私の性格をよく分かってくれている婚約者にも相談して、「休んだらもう一回燃え上がるのに厳しいんじゃないか」「今のやるぞっていう炎を一回途絶えさせちゃうと、もう一回つけるのに大変なんじゃないか」ということで、しんどいけど続けることを選択しました。

コミュニケーションと学習環境

佐藤:

同期や先輩との関係はいかがでしたか?

光永:

入校した時の同期が背景の方が1人とキャラクターの方が1人で私含めて3人だったのですが、「この人たちと関わりを持たないと終わっちゃう」「クリエイティブな人生が終わってしまう」と思ったので、入校してその日の夕方ぐらいに「明日も一緒に作業しない?」と声をかけて、「10時から作業しようよ」「明日もやろうよ」「これから毎日一緒に作業しようよ」みたいな感じで声をかけて、関係を続けていきました。

佐藤:

後輩にフィードバックすることもありましたか?

光永:

フィードバック会で生徒同士で作品に対する意見を言い合うのですが、「こうした方がいいんじゃないかな」と思っても時間の都合で伝えるタイミングがなかったら、個人チャットで「さっき思ったんだけど、ここ、こういうところどうなんだろう?」「よかったら後で話さない?」みたいに声をかけていました。

就職活動と将来への想い

佐藤:

就職活動はスムーズに進みましたか?

光永:

気になる企業をリストアップしてエージェントさんと一緒に進めていったのですが、社員選考となると1次面接、2次面接など結構時間がかかるなと感じました。生活を支えてもらっている立場でもあるし、婚約者の実家でお世話になることが多いので、「最近どうなの?」「就職活動とかそろそろなんじゃないの?」みたいなことをやはり聞かれていたようで、早めに結果を答えてあげたいなという気持ちが強かったです。

佐藤:

1年間を振り返って、どのような変化を感じますか?

光永:

やはりコミュニケーション面での変化を感じます。私はもともとコミュニケーションをとることにハードルは感じないのですが、クリエイティブ業界はよりコミュニケーションがないと生きていけない世界なんじゃないかなと改めて強く思いました。
受け身なだけでは情報は流れてこないし、知っている人と知らない人、この技術ができる人できない人みたいな、その差がコミュニケーションに出てきているんじゃないかな、と個人的に思っています。わからないことを聞いてきてくれるという人には、すごいやる気があるというか、もっと貪欲に成長したい!という意欲を感じるので、そういう人には答えてあげたいなと思います。やはりそういうコミュニケーションが大事なんじゃないかなと思います。

これから業界を目指す方へのメッセージ

佐藤:

これから業界を目指す方にアドバイスをお願いします。

光永:

最近一番思っているのは、業界で求められているレベルがどんどん上がっているなということですが、だからといって諦めてほしくないなと思います。
自分の好きなことを仕事にできるって、相当恵まれていると思うんですよね。その機会をつかめるか、つかめないかが大事だなとすごく思うのもありますし。
好きなことをやろうと思って、クリエイティブアカデミーであったり、他の3Dの学校に入って課題をやっていく、スケジュールをこなしていくとなった時に、ちょっと3Dつらいなと。入校してなくても、趣味でやっている中でも、3D続けていくのつらいなと思う時があると思うんですよ。じゃあ、その時に3D自体を嫌いになってほしくないなとすごく思います。好きなものでそうやっているわけじゃないですか。趣味でも、学校でもクリエイティブアカデミーでも何でもいいのですが、そうなって挫折した時とか、わからないものが進まない時に、3D自体を嫌いになってほしくないなと思っていて。そこでどうしよう、どうやったら解決できるだろうと考えることに楽しさを見いだしてほしいなとすごく思います。
確かに私自身が馬のことで挫折して、その時はもう無理だと、馬にはもう関わっていけないなと思って別の道を目指すことになったので、今はその選択で良かったなと思うのですが、ただ、もうダメだ、もうできないみたいな感じじゃなくて、ちょっと踏ん張ってほしいなと。そしたら、別の楽しさを、見つけられていくんじゃないかなと思います。

将来の目標

佐藤:

最後に、将来どんなクリエイターになっていきたいですか?

光永:

やはり、楽しんでいる人になりたいですね。クリエイターとして、この人は仕事でも趣味でも楽しんでいるよね、と思ってもらえるような人になりたいです。会社の中でも、光永さんは結構大変そうにしている時とか、結構忙しそうにしている時もあるけれど、最終的には楽しそうに仕事しているよねと言われる人になりたいです。
あとは趣味も楽しみたいです。3Dを趣味でやっていてもいいですし、ゲームもすごく好きでやっていて、お昼の時間とか雑談のタイミングでは、最近面白いゲームってこういうのなんだよって他の人に話して、この人楽しそうだよねみたいな、そういう印象を持ってもらえる人になりたいです。

取材後記

光永さんの体験談からは、挫折を乗り越えて新しい道に挑戦する勇気、積極的なコミュニケーションの重要性、そして何よりも「楽しむ」ことを大切にする姿勢が伝わってきました。これから業界を目指す方にとって、大変参考になるお話だったのではないでしょうか。

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